阪急阪神ホールディングスの定時株主総会が17日、大阪市内で開かれ阪神タイガースや宝塚歌劇団をはじめ、グループの幅広い事業について株主から質問が寄せられました。
阪急阪神ホールディングスの定時株主総会は午前10時に開会し、1877人の株主が出席。
冒頭、嶋田泰夫社長は、前会長の角和夫さんがことし4月に亡くなったことを受けて「生前のご厚意に際し深く感謝申し上げます」と株主らに述べました。
その後の質疑応答では、阪神タイガースについてチケットの転売対策や甲子園球場のドーム化、ジェット風船の再開などを求める声が上がりました。
また、おととし9月に宝塚歌劇団の女性俳優が急死した問題で、劇団員の処分について問われた嶋田社長は「個人のせいにするのではなく体制づくりを強化することで再発防止を防ぐ必要がある」などと述べ、組織の改善に意欲を示しました。
2時間余りにわたる総会では株主21人が質問し、鉄道の安全対策強化などグループの各事業についても幅広い意見が寄せられました。
阪急阪神ホールディングスは7月に宝塚歌劇団の法人化を予定していて、リスク管理や経営の透明性の確保を目指すとしています。