「能登デモクラシー」の監督を務めた五百旗頭幸男さん
石川県能登半島を舞台にしたドキュメンタリー映画の上映が6月14日から神戸の元町映画館で始まりました。
舞台は、能登半島にある穴水町。人口が7000人を下回る小さな町で、手書きの新聞を発行し続ける男性が主人公の政治ドキュメンタリー映画です。
男性は、人口減少の行く末と町民を置き去りにした政策に警鐘を鳴らします。
浮き彫りになったのは、穴水町役場と町議会の惰性や忖度がはびこる歪んだ関係。そんな中、能登半島地震が町を襲います。地震が奪ったもの、もたらしたものとは?
作品を手掛けたのは、神戸市出身で現在、石川テレビでドキュメンタリーを制作している五百旗頭幸男(いおきべゆきお)さんです。
14日から元町映画館で「能登デモクラシー」の公開が始まり、舞台挨拶が行われました。
五百旗頭監督
「町民に開かれた町になっていく可能性もある。その余白をあえて残すことで見ている人に希望を感じてもらえるような取材と表現の選択をした。今この世の中で忘れ去られている大切なものが滝井さん(主人公)の活動に見え、分かってもらいたかった」
元町映画館では、7月4日まで公開される予定です。