政府が小売業者向けに備蓄米を放出する一方で、コメの販売制限を余儀なくされている店もあります。
豊岡市出石町の「出石米穀」はコメ不足や価格の高騰を受けて、ことし4月から新規の客への販売を中止。
現在は継続的に購入していた常連客限定で販売していて、小売価格は5キロで税込み3780円。
3年前の2倍に迫る水準です。
出石米穀は、地元・但馬で獲れたコメを中心に取り扱っているため、備蓄米は仕入れず、例年10月ごろに出回る新米の時期まではすでに仕入れている在庫分で販売を続けていくということです。
品質への配慮と販売に対する責任のはざまで、県内の米穀店でも難しい判断が迫られています。