1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件で、当時小学6年生だった土師淳君が殺害されてから、24日で28年となります。
父親の守さんがサンテレビの取材に応じ、今も変わらない息子への思いを語りました。
カメラに向かって笑顔を見せる土師淳君(当時11)と父親の守さん。
1997年の2月から5月にかけて神戸市須磨区で起きた神戸連続児童殺傷事件では、小学生5人が相次いで襲われ、2人が命を奪われました。
当時小学6年生だった土師淳君(当時11)は、この年の5月24日に殺害され、遺体の一部が近くの中学校の正門で見つかりました。
逮捕されたのは、淳君と顔見知りだった当時中学3年生の少年(当時14)で、事件は少年法改正のきっかけにもなりました。
あの日から28年が経とうとしています。
土師さんは事件後、犯罪被害者や遺族の権利獲得に向けた活動に取り組んできました。
おととしには兵庫県が犯罪被害者等支援条例を施行。
土師さんも制定に携わり、遺族としての願いを託しました。
活動の根底には、自分のような思いをする人がこれ以上生まれないでほしいという思いがあります。
一方で、加害男性からの手紙は、2017年を最後に途絶えました。
それでも「事件の真相を知りたい」という思いは変わらず、今も「納得のできる解答」を待ち続けています。
犯罪被害者を取り巻く環境は、土師さんたちの活動で大きく変わりました。
しかし、子どもたちの尊い命が奪われる悲惨な事件は後を絶ちません。
大切な息子を奪われた遺族として今、社会に願うこととは。