ベストイレブンに選ばれた INAC神戸 (左から)10成宮 唯、9カルロタ・スアレス、3土光真代(5/19)/(c)WE LEAGUE
INAC神戸のシーズン別成績
■アウォーズを開催
女子プロサッカー・WEリーグが今シーズンの全日程を終え、5月19日に行われたアウォーズ(表彰式)でベストイレブンやMVPなどが発表された。
得失点差で優勝を逃した2位・INAC神戸からベストイレブンに、DF土光真代(どこう・まよ 29歳 初)、MF成宮唯(なるみや・ゆい 30歳 2回目)、FWカルロタ・スアレス(スペイン 27歳 初)の3人が選ばれた。
スアレスはシーズン13得点を挙げ、INAC神戸から初の得点王を獲得した。
また土光は、空中戦勝率が85.11%でリーグ1位。
成宮は、シュート回数がスアレスと並ぶリーグ1位の64と活躍した。
ベストイレブンは3人のほか、GK池田咲紀子(浦和=三菱重工浦和レッズレディース)、DF遠藤優(浦和)、DF石川璃音(浦和)、MF北村菜々美(ベレーザ=日テレ・東京ベレーザ)、MF菅野奏音(ベレーザ)、MF山本柚月(ベレーザ)、FW高橋はな(浦和)、FW中嶋淑乃(サンフレッチェ広島レジーナ)が選ばれた。
MVPは優勝した日テレ・東京ベレーザの山本柚月が初めて受賞した。
■ルーキーが台頭
INAC神戸は昨年までの主力がごっそり抜けた。
パリ五輪に出場した4人のうち、シーズン開幕前にGK山下杏也加、MF北川ひかる、FW田中美南の3人が海外移籍し、残るDF守屋都弥も2月に海外移籍した。
代わって新加入したスアレスら4人の外国籍選手がレギュラーとなったほか、3月から出場したルーキーのDF太田美月(18歳 大商学園高)が、1対1で相手の攻撃を阻止する「守備デュエル成功率」でリーグ1位の87.34%を記録した。
アウォーズに出席した成宮はシーズンを振り返って、
「最終節まで優勝の可能性があった中で、3年連続の2位で終わり、くやしいが、チームとしても個人としても、やり切った結果だと思うので、満足はしていないが後悔はない」と語った。
(浮田信明)