「大風呂敷を広げる」
「たがが外れる」
古くから伝わることわざと由来となったモノの関係をテーマにした展覧会が西宮市で開かれています。
「大風呂敷を広げる」「重箱の隅をつつく」
いずれも日常にある道具が由来となったことわざです。
西宮市の武庫川女子大学附属総合ミュージアムで開かれている「モノ×ことわざ展」では、大正時代から昭和中期に使われていた道具など43点が展示されていて暮らしの中にあることわざとの深い関わりを知ることができます。
こちらは、桶の周りに巻いて水が漏れないように締める「たが」です。
拘束がなくなって、締まりのない壊れた状態になる「たがが外れる」ということわざは、この「たが」が由来となっています。
【武庫川女子大学附属総合ミュージアム 横川公子館長】
「学生からことわざに表れたモノを知らないからその関係を展示してほしいという話が出たのがきっかけ。最近ことわざが通用しなくなったと言われているが、その理由の一つはモノ自体が変わってきているということ。量産品や使い捨てなどモノに対するこだわりが少なくなってきているということを考えてもらえるきっかけになれば」
この展覧会は7月2日まで開かれています。