戦時中の生活などを描き平和を訴える手作り絵本を数多く制作し、2025年に90歳で亡くなった絵本作家、義積喜美子さんの作品が丹波篠山市で展示されています。
義積さんの代表作「おばあちゃんの太平洋戦争」
義積さんが通っていた国民学校の校庭や裏山でサツマイモを栽培した経験や爆撃機の恐怖など自身の戦争体験が水彩画で描かれています。
1934年、現在の丹波市氷上町に生まれた義積喜美子さんは、70歳で絵本作りを始め、2025年1月に90歳で亡くなるまで約50冊の手作り絵本を制作しました。
作品展は義積さんが活動していた絵本サークルのメンバーと地元の喫茶店が企画、店内には義積さんの作品約40冊が展示されています。
訪れた人は
「これは子どもはもちろん孫、末代にまで伝えていかないといけないと思う」
喫茶「美貴」オーナー 畑美智子さん
「戦争で尊い命を犠牲にしてでも今があるということを若い子たちは知らないから、その人たちがあって今があるということを知ってもらいたい」
絵本展は5月末まで丹波篠山市の喫茶店「美貴」で開かれています。