大阪・関西万博の会場では災害時の医療活動など赤十字の活動への理解を深めてもらおうと式典が開かれ、阪神淡路大震災からの復興を願い歌い継がれてきた「しあわせ運べるように」の合唱が披露されました。
大阪・関西万博では各国の文化や最新技術を紹介するだけでなく命の大切さを伝える展示も行われていて、日本赤十字社は災害救助や人道支援に携わってきた人たちの思いを紹介しています。
創設者の生まれた日にちなみ制定された「世界赤十字デー」の5月8日は会場内のホールで式典が開かれ、阪神淡路大震災からの復興を願う合唱曲「しあわせ運べるように」が披露されました。
指揮をとったのは、当時小学校の音楽教師で作詞・作曲を手がけた臼井真さん。
大阪府で活動するマーチングバンドの高校生約60人が、歌詞の地名を「神戸」から「ふるさと」に変えて思いを届けました。
阪神淡路大震災から30年。神戸で生まれ、いまや世界12カ国で歌い継がれる曲の合唱を通して訪れた人は、命や平和の尊さをかみしめていました。