乾燥や強風により火災が発生しやすい春先に防火に対する意識を高めてもらおうと、神戸市長田区の商業施設で消防訓練が行われました。
訓練はJR新長田駅前の商業施設「ピフレ新長田」の2階のトイレが放火され、火災が発生したという想定で実施され、長田消防署の署員や従業員など約40人が参加しました。
火災を確認した従業員たちは、神戸市が2019年から活用している映像通報システム、「Kobelive119」を用いて消防へ通報。
これは通報者がスマートフォンで撮影した映像を消防の管制室で確認できるシステムで、現場の状況を詳しく把握することができます。
従業員は、消火器を使った初期消火を行い買い物客を外へ避難させる流れを確認し、通報を受けて駆け付けた隊員が本格的な消火活動にあたりました。
【神戸市長田消防署 岩本正吾副署長】
「訓練を普段から重ねてやっていくことで万が一災害が発生した時に自信を持って落ち着いて災害対応ができることにつながるかと思う」
神戸市消防局によりますと、2025年に市内で発生した火災は去年の同じ時期よりも27件多い108件確認されているということで消防では、防火意識を高めるよう呼び掛けています。