国際緊急援助隊による海外への災害派遣を想定した、48時間連続の総合訓練が三木市で行われています。
三木市にある兵庫県広域防災センターで訓練を行っているのは、豊富な経験や高度な技術を持ち、国際緊急援助隊に選抜された警察官や消防隊員など75人です。
訓練は3月1日、海外で巨大な直下型地震が発生し、日本に支援要請があったという想定で実施。
隊員たちは2日からテントに寝泊まりし、4日午前までの48時間、被災者の捜索や救助などを行います。
実際の災害派遣と状況を近づけるため、救助を必要とする人の数など訓練の内容は隊員たちには公表されていません。
5階建ての商業施設では、中に人が取り残されているという情報が入り、隊員たちが行方不明者を捜索。バールなど限られた道具を使って2人を救助しました。
【JICA 国際緊急援助隊事務局 飯村学事務局長】
「阪神淡路大震災から30年を迎えたことしに、兵庫県の施設で新しく選抜された隊員たちが、チームビルディングを行い災害派遣に備えていくのは特別な意味があると思います」
国際緊急援助隊による訓練は年に2回行われ、選抜された隊員たちが海外の災害現場に派遣されます。