医師免許を持っていないにもかかわらず、看護師に医療行為を行わせたとして、神戸市にある美容エステ店の経営者ら2人が逮捕されました。

医師法違反の疑いで逮捕されたのは、神戸市中央区にある「美滴＋（びてきプラス）クリニック」の実質的経営者の女（23）と、クリニックを運営する一般社団法人の代表理事で、母親の女（48）の2人です。

警察によりますと、2人は医師免許を持っていないにもかかわらず、おととし10月から去年5月にかけ、男女6人の客に合わせて13回、美容点滴の注射をするよう5人の看護師に指示し、医療行為を行わせた疑いが持たれています。

神戸市は去年、クリニックを運営する一般社団法人に医療法に基づく改善措置を命じていましたが、「提携する医師がオンライン診療をしていて、合法と認識している」などと説明していたということです。

また、点滴で使用した薬品は国の承認を得ていないものも含まれていて、インターネットで調べた情報をもとに調合することもあったということです。

警察は2人の認否を明らかにしていません。