地震などの災害に伴う停電が復旧した際に発生する「通電火災」の危険性を知ってもらおうと、神戸市消防局による公開実験が行われました。
地震による火災原因の一つとされる「通電火災」は、停電が復旧し通電した際に発生する火災で、避難して人がいない散らかった部屋などで、暖房器具などが稼働することにより起こるとされています。
公開実験は模擬家屋を設置して行われ、衣類などが電気ストーブに覆いかぶさった状態で電気が復旧。
電気ストーブが稼働し始めて3分ほどで煙が上がり、さらにその3分後には火が付きました。
物が散乱している状態ということもあり、通電からおよそ10分後には部屋全体を覆うほどの大きな炎となりました。
神戸市消防局によりますと、阪神淡路大震災で市内で発生した火災の原因の内およそ6割が電気火災で、その中でも通電火災の割合が多かったということです。
神戸市消防局は、通電火災の対策として地震が発生した際にブレーカーを落とすことや、揺れを感じると自動的にブレーカーを落としてくれる「感震ブレーカー」の設置を呼び掛けています。