兵庫県は「新たな躍動づくり予算」と銘打った総額4兆5千億円余りの新年度予算案を発表しました。
10日、斎藤知事が発表した新年度予算案では、一般会計の総額は2兆3582億円と、前年度を192億円上回り、国から交付金があったコロナ禍を除けば過去最大の規模となりました。
県税の収入は賃上げによる所得増加や、好調な企業業績による法人税の増加などにより、4年連続過去最高を更新する9982億円を見込んでいます。
予算案では能登半島地震を踏まえた災害対応力強化に6億2000万円を計上し、避難所のトイレ環境を改善するトイレカーなどを整備します。
若い世代への支援では、兵庫県立大学無償化の財源を安定的に確保するために基金を創設。
教育環境の整備として、県立高校のグラウンドの芝生化を進めるほか、全ての県立高校で生徒個人用のロッカーを新たに整備します。
また、不妊治療の医療費助成支援も利用者の声を踏まえ、対象医療機関を隣接府県まで拡大します。
また、大阪・関西万博関連では17億6000万円を計上し、会場で「兵庫県ゾーン」を運営するほか、兵庫への誘客を目指したフィールドパビリオンのPRや、関連イベント等で機運醸成を図ります。
新年度予算案は2月18日に開会する県議会で審議されます。