高知の自然とグルメが楽しめるJR四国の人気の観光列車を紹介します。
【乗車した観光列車】
■アンパンマン列車(南風3号 岡山~高知)
■志国土佐 時代(トキ)の夜明けのものがたり (高知~窪川)
【 南風3号 アンパンマン列車】
岡山と四国を結ぶ人気のアンパンマン列車(JR四国)は、2020年7月に新型車両がデビュー。
乗車した土讃線の「きいろいアンパンマン列車」は4両編成。車体はおなじみアンパンマンと仲間たちがデザインされ、1号車はアンパンの世界観が施されたアンパンマンシートとなっています。
「みなさん、こんにちは!ボク、アンパンマン!」
車内アナウンスは、アンパンマンのメロディーにあわせてアンパンマンの声優、戸田恵子さんの声でご挨拶。アンパンマンの世界一色で大人も楽しませてくれます。
アンパンマンシート以外の普通指定席もあり、全ての座席にモバイル用のコンセントが備えられています。
【 志国土佐 時代の夜明けのものがたり 立志の抄(下り)】
「時代(トキ)の夜明けのものがたり」は、幕末の志士たちに思いをはせ、沿線のおすすめ食材を中心に高知・土佐ならではのグルメとおもてなしが堪能できる観光列車です。
1号車クロフネは「志」を語りながら大海をゆく蒸気船をイメージ、2号車ソラフネは宇宙空間まで繋がるような未来への「夢」をコンセプトに設計されています。照明に使われている土佐和紙をはじめ、四国の工芸品が随所に施された車内インテリアと未来を思わせる空間で旅を盛り上げます。
2号車の座席は窓に向かって配列され、各座席にはモバイル用コンセントと先頭車両カメラのモニターを設置、無料でWi-Fiを利用することもできます。
12時4分、高知駅を出発。駅員やホームに居合わせた人々が手をふってお見送り。
途中駅でも高知大学の学生や沿線の人々が旗をふったり、手をふったり、シャボン玉で歓迎してくれたりと、趣向に富んだおもてなしで、ふるさとに帰ったような心温まる列車旅を楽しめます。
車内で提供される料理は
「立志の抄(下り)土佐の食材を使った創作料理 ~皿鉢さわち風~」(11月乗車時のメニュー)
・四万十麦酒牛のタリアータ トリュフ風味のバルサミコソースで
・秋浅蜊のバジルクリームリゾット~国産米使用~
・鳥手羽元肉のカチャトーラ
・海老とポテトとムール貝のアヒージョ
・四万十米豚のスカロッピーネ
・鮭と南京のサラダ
・ポルチーニ入りアランチーニ コンソメジュレで
・鰹のラザーニャ
・米豚のもも肉のボロネーゼをショートパスタで フジリ
・旬の秋魚のロースト 洋梨のソースで
・高知県産潤目鰯のバーニャカウダ
・自家製フォカッチャ
・食後のコーヒー < 5000円(税込)>
大皿にさまざまな料理を盛り付ける江戸時代から続く土佐の名物料理、皿鉢(さわち)料理にちなみ、土佐の食材を知り尽くした地元シェフの選ぶこだわり素材と、ひと手間かけた郷土料理が仕立てられています。車窓の景色を楽しみながら味も、見た目も、土佐を感じることができる一品です。
途中駅の安和駅のホームに降り立つと、目の前は海。海岸線に近い駅として知られる四国屈指の絶景ポイントです。
駅舎がなく、ホームだけの無人駅ですが、この日は、地元の方がびわ茶や特産品を販売していました。
午後2時40分ごろ、終着駅の窪川駅に到着。「時代の夜明けのものがたり」は窪川駅で高知駅に折り返します。
窪川駅から高知駅の上りの車内で提供される料理は「開花の抄(上り)」
四万十ヒノキを器にした「高知家満喫“土佐流のおもてなし”コース」(5000円・税込)で、地域自慢の料理が詰め込まれた、物語性のあるメニューとなっています。
観光列車で行く四国・土佐への旅。車窓からの景色と豊かなグルメで高知の魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。
【志国土佐 時代トキの夜明けのものがたり】
https://www.jr-shikoku.co.jp/yoakenomonogatari/
【運賃・料金について】
■全車グリーン車指定席(乗車券と特急券が必要)
■参考/高知〜窪川(乗車券 1470円特急グリーン料金 2500円)
■車内での食事は、別途「食事予約券」のご購入が必要。
■特急券・乗車券は全国のみどりの窓口、主な旅行会社で販売。食事予約券はJR四国みどりの窓口で販売。
◆JR四国電話案内センター
0570-00-4592 8:00〜20:00(年中無休)