「生と死のはざまで…」
神戸市長田区/
女性
ゴーという音とともにアパートは全壊。
「大丈夫か」という父の声。
とにかく毛布を持ち出して、隣近所に声をかけて回る。
しばらくすると、新長田の方が火事だと聞いた。
友達がいるので心配だった。
父を残して走っていったが、信じられない、火の海だった。
友人は無事だったが、父の知り合いが何人も亡くなった。
あれから3年…父は持病の心臓病が思わしくなく、
入退院を繰り返している。
知り合いの供養のために
「神戸の壁」に行っては花を供えて帰ってくる。
震災は、人を大切にすることを教えてくれました。